2016年08月05日
医学・科学ニュース2報:IBMワトソンの活躍とDSBを必要としないゲノム編集技術
医学・科学ニュース2報:IBMワトソンの活躍とDSBを必要としないゲノム編集技術
- IBMワトソンによる癌診断・治療に成功
- 2016年8月4日付NHK WEB NEWSによると、東京大学医科学研究所宮野悟教授らはIBMワトソンを利用して、診断が困難であった3人の癌患者の病名を突き止めた。うち1名は、抗癌剤が奏功せず重篤に陥っていたが、当初の診断と異なる型の白血病に罹患し、それまでと異なる抗癌剤が示唆され、治療を切り替えたところ、退院に至った。
- 関連ニュース
- DSBを必要としないゲノム編集技術
- 2016年8月5日付のNHKニュースや各紙報道によると、神戸大学科学技術イノベーション研究科の西田敬二准教授らの新手法がScience オンライン版で発表されるとのことである。標的部位の特定にCRISPR/dCas9を利用し、エフェクターとしてCasではなくDNA塩基を脱アミノ化する酵素デアミナーゼを利用することで、DSB(二本鎖DNA切断)を回避。
- Science 論文
Keiji Nishida et al. “Targeted nucleotide editing using hybrid prokaryotic and vertebrate adaptive immune systems.” Science. Published online 2016 August 4.
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