[出典]Despite CRISPR baby controversy, Harvard University will begin gene-editing sperm. - Even as a furious debate broke out in China over gene-edited babies, some scientists in the US are also hoping to improve tomorrow’s children. Regalado A. MIT Technology Review. 2018-11-29.
  • 南方科技大学 (深圳)のJiankui He (賀建奎 副教授)のヒト受精卵ゲノム編集を巡って激烈な批判が巻き起こっている。Jiankui Heのゲノム手術は非倫理的で欺瞞のもとに行われ、誕生した子(以下、CRISPR babies)を危険にさらしており、中国政府の科学技術副大臣Xu Nanpingは、“...crossed the line of morality and ethics and was shocking and unacceptable.”と声明した。
  • 一方で、Jiankui Heが主張する「HIV-1発症の予防」に類した考え方に沿った実験研究が米国Harvard大学で計画されている。幹細胞研究所 (Stem Cell Institute)の体外受精医 (IVF doctor) Werner Neuhausserは、概念実証実験として、精細胞においてアルツハイマー病のリスクと相関するApoE遺伝子を標的とする一塩基編集 (BE*)を計画している;(*) 2018-11-28 Cas9/BE3によりオフターゲットとオンターゲットに誘導される変異プロファイル2報 - 1. 一塩基編集(BE3)はオフターゲットSNVsを顕著に誘発する
  • Neuhausserらは、ヒト胚ゲノム編集を行わず、また、胎児形成を目指していないが、疾患予防を目的として生殖細胞系列にゲノム編集を加えるという概念は、CRISPR babiseの事例と共通する。また、米国外で遺伝子編集した精子に基づく体外受精に至ることは可能である。
  • Harvard Medical SchoolのGeorege Daleyは、香港で開催されたヒトゲノム編集国際サミットで、Jiankui Heに先立ち「Genome Editing: Pathways to Translation」と題する講演で「Jiankui Heの"misstep"に怯まず、その遺伝子編集が次世代に継承される精子、受精卵あるいは胚のゲノム編集の臨床応用へのパスを追求すべき (Some steps are mis-steps, should start thinking about plausible and responsible ways of using tech..)」というメッセージを発した(Web cast ビデオ 1m22secから);以下の図3つは、講演冒頭、終盤2箇所からの画面キャプチャ
Georege Daley S Georege Daley M1

Georege Daley ETranslational Pathway
  • サミット組織委員会は、その声明に"A Proposed Translation Pathway" (上図右参照)という項を設け、Organizers of gene-editing meeting blast Chinese study but call for ‘pathway’ to human trials (Science 2018-11-29 6:15 AM)をというメッセージを発した。
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