1. [レビュー] ウイルスによるCRISPRのデリバリー
[出典] REVIEW "Viral Delivery Systems for CRISPR" Xu CL [..] Tang SH. Viruses. 2019-01-04.
  • CRISPR/Cas (Sp/Sa/CjCas9; Cas12a)とウイルス・デリバリー・システム (AAV, AdV, LV, ファージ; Table 1引用下図参照)をレビュー;virus vectors
    AAV, AdVsあるいはLVを利用した治験は多数進行中であるが、CRISPR/Cas9とウイルス・デリバリー・システムを組み合わせた療法の治験が未だ米国治験登録システムに登録されていない。今後、CRISPR/Cas9のオフターゲットの抑止とウイルスベクターの安全性の証明が必要。
2. フォトルミネッセンス機能を付加したカーボン量子ドットによるCRISPRデリバリー:合成、最適化および実証
[出典] "Photoluminescent Functionalized Carbon Dots for CRISPR delivery: synthesis, optimization and cellular investigation" Hasanzadeh A [..] Are A, Karimi M. Nanotechnology. 2019-01-04.
  • マイクロウエーブを利用した熱分解を介して製造可能なサイズ3 nm程度のポリエチレンイミン (PEI)機能化カーボン量子ドット(CD-PEI)は、遺伝物質の細胞内デリバリーに適しており、表面を低分子量 (2 KDa)のPEIで修飾することで、高量子収率 (40 %)で低細胞障害性 (高生体適合性)を実現できる。 
  • CD-PEIでHEK293細胞にデリバーしたCRISPRプラスミドの発現率は15%に達する。発光波長を調節も可能なCD-PEIは、フォトルミネッセンスを介してCRISPRシステムの追跡も可能なナノキャリヤとして期待できる。
3. [特許] CRISPRに基づく抗菌分子デリバリー・システム
  • 公開日 2018-12-27. 発明者 Barrangou R, van Pijkeren P. 権利者 North Carolina State University.
  • 標的バクテリアに対して抗菌作用を示す複製能と溶解能を欠いたバクテリオファージゲノムとcrRNAsを主とするプラスミドをデリバリーするシステム
  • 関連レビュー:Barrangou によるレビュー"Using CRISPR-Cas systems as antimicrobials" Bikard D, Barrangou R. Curr Opin Microbiol. 2017-09-06
  • 関連crisp_bio記事:CRISPRメモ_2018/06/16 - 2. CRISPR-Casによる抗菌:課題と展望
4. [特許] H1プロモーターを利用するCRISPR gRNAsの発現法
  • 公開日 2018-12-27. 発明者 Jaskula-Ranga V, Zack D. 権利者 Johns Hopkins University.
  • 関連文献 "Expansion of the CRISPR–Cas9 genome targeting space through the use of H1 promoter-expressed guide RNAs" Ranganathan V, Wahlin K, Maruotti J, Zack DJ. Nat Commun. 2014-08-08.
  • ガイド RNAの発現に通常利用されるU6プロモーターに替えてH1プロモーターを利用することで、
    配列GN19NGGに替えて配列AN19NGGを標的可能とし、また、H1プロモーターの双方向性を活かしてCas9ヌクレアーゼとgRNAの同時発現を実現する手法、および、RNAリボザイムと調節可能なアプタザイム(aptazyme)によるgRNA発現調節法を含む
5. イヌ癌研究に最適化したCRISPR/Cas9ベクターによりTP53をノックアウトしたイヌ細胞株を樹立
[出典] "Establishment of TP53-knockout canine cells using optimized CRIPSR/Cas9 vector system for canine cancer research" Eun K [..] Kim SH, Kim H. BMC Biotechnol. 2019-01-03.
  • ペットの犬のほぼ50%が癌で死亡し、また、ヒト癌の犬モデルが近年注目を集めていることから、イヌに適用可能な遺伝子工学のツール開発が求められている。
  • 高麗大学校、Sooam Biotech Research Foundationならびに忠北大学校の韓国研究グループは今回、遺伝毒性耐性とゲノム不安定性を帯びたTP53ノックアウト細胞株を樹立した。
6. ポータブルなcentrifugal microfluidic platformにより、Cas9を高感度で検出
[出典] "Ultrasensitive Multi-Species Detection of CRISPR-Cas9 by a Portable Centrifugal Microfluidic Platform" Phaneuf CR [..] Koh CY. Anal Methods. 2019-01-03.
  • 強力な遺伝子編集システムであるCRISPR-Cas9の望ましきない長期間活性化の制御、誤用あるいは悪用の防止のために、各種Cas9 (Spy-, Sau-, Nme-およびSth-)を高感度で検出可能とするプラットフォームを、遠心力を利用した流体処理を組み込んだ持ち運び可能なマイクロ流体デバイスにより実現。
7. CRISPR/Cas9によるカリブミバエゲノム編集
[出典] "CRISPR/Cas9-mediated gene editing in an exogenous transgene and an endogenous sex determination gene in the Caribbean fruit fly, Anastrepha suspensa" Li J, Handler AM. Gene. 2019-01-03
  • はじめに、NHEJを介した外来ポリユビキチンEGFPの遺伝性ノックアウトを確認し、続いて、二重sgRNAsを利用して性決定遺伝子As-transformer-2 (Astra-2)にindels変異導入を実現し、その結果、モザイク雌間性がもたらされることを確認し、AsTRA-2タンパク質が性分化に関与し、害虫管理の標的になり得ることを示した。
8.  [レビュー]有用物質の生合成を目指すCRISPR/Cas9システムに基づくバクテリアの代謝工学
[出典] REVIEW "Metabolic engineering of bacterial strains using CRISPR/Cas9 systems for biosynthesis of value-added products" Fokum E [..] Qi X. Food Bioscience. 2019-01-03.
  • 江蘇大学を中心とする中国研究グループによるレビュー