1. Cas9-RNP複合体をレシチン・ナノ-リポソーム粒子で送達し2型糖尿病モデルマウスを治療
[出典] "Lecithin nano-liposomal particle as a CRISPR/Cas9 complex delivery system for treating type 2 diabetes" Cho EY [..] Kim HP, Yoon TJ. J Nanobiotechnology. 2019-01-29.
  • 韓国亜洲大学校の研究チームは、ジペプチジルペプチダーゼ4 https://pdbj.org/mom/202(DPP4)を標的とするsgRNAとCas9のRNP複合体をレクチンをベースにしたリポソームのナノ粒子 (NL)で送達することで (NL@Cas9-RNP; 原論文Fig. 1引用下図a参照)、肥満糖尿病モデルマウス (レプチン受容体欠損db/dbマウス)において、DPP-4の活性が下がり、血糖値とインスリン応答が正常に復し、肝臓と腎臓の損傷が減じることを見出した。この効果は、DPP-4阻害剤シタグリプチンの効果に類していた。2019-02-03 21.10.58
2. [レビュー] ウイロイドの研究と分子診断における次世代シーケンシングとCRISPR/Cas13編集
[出典] REVIEW "Next-Generation Sequencing and CRISPR/Cas13 Editing in Viroid Research and Molecular Diagnostics" Hadidi A. Viruses. 2019-01-29.
  • NGSの利用:コスト;NGSによるウイロイド研究;ウイロイド感染に伴う宿主植物遺伝子発現変化の同定;古代ウイロイドの探索と同定;ウイロイドの検疫
  • Cas13システムの利用:標的ウイロイドの不活性化;ウイロイド検出 (Cas13aとCas13bによるRNAウイルス検出とCas12aによるDNAウイルス検出)
3. [レビュー] iPSC、オルガノイドとCRISPR/Cas9によるウイルス感染症における宿主-ウイルス相互作用のモデリング
[出典] REVIEW "Modeling Host-Virus Interactions in Viral Infectious Diseases Using Stem-Cell-Derived Systems and CRISPR/Cas9 Technology" Kim J, Koo BK, Yoon KJ. Viruses. 2019-01-30.
  • iPSC技術によるウイルス疾患のモデリング;成人ES細胞由来オルガノイドをプラットフォームとするによるウイルス発症のモデリング;iPSCおよび成人幹細胞由来オルガノイドとCRISPR/Cas9技術によるウイルス研究;ウイルス感染を制御する宿主因子の同定;成人幹細胞由来オルガノイドにおけるCRISPR/Cas9ゲノム編集;ゲノムワイドCRISPR/Cas9スクリーニン (原論文概念図を以下に引用2019-02-03 22.14.42
    )
4. [レビュー] CRISPR技術による生細胞内単一遺伝子座可視化技術の進歩ならびに課題と解決案
[出典] REVIEW "Progress and Challenges for Live-cell Imaging of Genomic Loci Using CRISPR-based Platforms" Wu X, Mao S [..] Chen AK. (北京大学). Genomics Proteomics Bioinformatics. 2019-01-30.
  • dCas9と蛍光タンパク質の組み合わせ、dCas9と有機染料の組み合わせ、dCas9とナノ粒子の組み合わせ、多重遺伝子座の同時可視化システム (直交するCas9の併用;単一dCas9と直交するアプタマー併用;molecular beacon (MB)と多重なMB標的配列の組み合わせ)
  • 課題 (オフターゲット結合と標的サイトの可用性;標的のアクセサビリティー;標的への特異性;蛍光のバックグランド;非反復配列の可視化)
5. タイプII  CRISPR-CasシステムにおいてCRISPRアレイ中のスペーサの量は、スペーサの切断活性ではなく外来プロトスペーサの獲得率に依存する
[出典] "Spacer Acquisition Rates Determine the Immunological Diversity of the Type II CRISPR-Cas Immune Response" Heler R, Wright AV, Vucelja M, Doudna JA, Marraffini LA. Cell Host Microbe. 2019-01-29.
  • CRISPR/Cas9システムにおいて、微生物がファージから獲得するスペーサの分布は均一ではなく偏りがある。Rockefeller UniversityのL. A. MarraffiniとUC BerkeleyのJ. A. Doudnaらは今回、スペーサに偏りが生まれる分子機構を探った。Streptococcus pyogenesのタイプII-A CRISPR-Casシステムを帯びたStaphylococcus aureus RN4220細胞にブドウ球菌ファージϕNM4γ4感染させ、その後の生き残った細胞のCRISPRアレイをPCRとNGSで解析することで、ファージゲノム上のNGGに隣接する2,318プロトスペーサ由来の2,096スペーサのプロファイルを決定した。
  • 繰り返し実験におけるスペーサプロファイルの再現性は極めて高く、また、CRISPR-Cas免疫応答の早い時期と遅い時期でのスペーサの量の比較から、スペーサプロファイルは主として感染初期に決まりその後ほとんど変化せず、スペーサの量が各スペーサの獲得率に依存し、スペーサの標的効率に基づく選択には依存しないことが示唆された。