(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160512)
  • Nature Methods 誌5月号が、Max Planck Institute of BiochemistryのR. DanevW. BaumeistereLIFE 論文“Cryo-EM single particle analysis with the Volta phase plate.”をハイライト
  • 位相板は電子顕微鏡内部の回折面において、試料を透過した電子線と試料によって回折された電子線の間に位相差を導入して、位相コントラストを高めるために用いられる。
  • ボルタ位相板(VPP)は、厚さ〜10nmの非晶質炭素膜であり、寿命が長く、フリンジが発生せず、電子線のセンタリングが不要であり、また、焦点ずらし(defocus)が不要という特長を有する。
  • ボルタ位相板を利用することで、クライオ電顕単粒子再構成法によって、Thermoplasma acidophilum 20Sプロテアソームの構造を分解能3.2 Åで再構成した。ボルタ位相板によって、defocus法と同等あるいはわずかに優れた性能を示すことを初めて実証。
  • 今後、より構造解析が困難なタンパク質での実証実験や、実験プロトコルとソフトウエアの洗練が期待される。
37360001 (1)