(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160512)
  • Corresponding authors:Allen M. OrvilleAlexei S. Soares (Brookhaven National Laboratory (BNL))
  • 連続フェムト秒結晶構造解析(SFX)法はX線自由電子レーザー(XFEL)を利用して、ランダムな向きをした膨大な数の単結晶からの回折像を連続的に取得するところから結晶の3次元構造を再構築する。このため、XFELからのX線パルスに同調させてサンプルをX線ビームの進路に送り込む必要があり、結晶供給方式の研究開発が続けられている。
  • 本ニュースウオッチ欄でも2016年4月24日に理研SACLAで開発されたヒアルロン酸を輸送媒体とする供給法を紹介したところであるが、今回、BNLや米国SLAC国立加速器研究所などの研究チームは、超音波を利用した結晶供給技術(acoustic droplet ejection, ADE)を開発した。
  • 本装置は、結晶懸濁液を分注した384穴のマイクロプレートから超音波によってピコリッターからナノリッターのドロップレットを、XFELからのパスルと同期させてX線ビームの経路に送り込む。
  • 本装置によって、X線ビームが超音波でインジェクトしたドロップレットの88%にヒットし、完全なデータセットを結晶数50,000未満で取得することができた。
  • Lysozyme, thermolysinおよびstachydrine demethylase (Stc2)の結晶構造を解析しPDBから公開(挿入図参照) 
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