(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160512)
  • ポドプラニン(PDPN)/Aggrusは、血小板凝集活性化(PLatelet AGgregation-stimulating: PLAG)ドメインを有するⅠ型膜貫通シアロ糖タンパク質である。ヒトPDPN(hPDPN)では3つ並んだPLAGドメインの中で、PLAG3のThr52に付加されているO-グリカンが、PDPN受容体のC型レクチン様レセプターの一種CLEC-2との結合、ひいては、PDPNの血小板凝集活性の鍵を握っている。
  • これまでに樹立した抗hPDPNモノクローナル抗体(MAb)の中で、NZ-1(ラット抗-PLAG2/3 MAb)は、hPDPN-CLEC-2の相互作用を阻害し、また、抗-PAタグMAbとしても有用であったが、二次抗体が得やすいことからマウスMAbがよく使われている。そこで今回、NZ-1のエピトープに類似したエピトープを持つマウス抗-PLAG2/3 MAbの開発を試みた。
  • CasMab法によって目的とするマウス抗-PLAG2/3 MAb、LpMab-13、を樹立した。
  • LpMab-13は、ウエスタンブロット、フローサイトメトリー、そして免疫組織化学(抗原賦活化不要)のいずれの手法でも、内在性hPDPNがん細胞(神経膠芽細胞腫;口腔がん;肺がん;悪性中皮腫を含む)と、リンパ管内皮細胞や腎臓の有足細胞といった正常細胞を認識した。
  • フローサイトメトリーは、LpMab13はグリカン欠損hPDPNを認識し、LpMab13とhPDPNの相互作用はグリコシル化とは独立の現象であることを示した。
  • ウエスタンブロットとフローサイトメトリーによって、LpMab-13の最小エピトープがhPDPNのAla42-Asp49であると同定した。
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