(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160517)
  • Corresponding author: Marius Schmidt (University of Wisconsin–Milwauke)
  • 紅色光合成合成細菌由来の光受容タンパク質イエロープロテイン(PYP)は光を受容後、フェムト秒からミリ秒の時間で多くの中間体を経る可逆的光サイクル反応を起こすことが知られており、高分解能の結晶構造も解かれている(挿入図 中間体PDB構造の一例)。
s37520001 (1)
  • 今回、SLAC国立加速器研究所のXFEL(LCLS)を使った時間分解SFX法によって、PYPの発色団(p-クマル酸)のC2=C3二重結合をめぐって起こるトランスーシス異性化の構造変化を100フェムト秒から3ピコ秒にわたって追跡することに成功した。
  • フェムト秒蛍光スペクトル解析から報告されていた振動現象は今回観察されなかったが、光受容後にPYPfastからPYPslowへとtrans-to-cis異性化が起きるまでの時間は550fsと、スペクトル解析からの報告とほぼ一致した。