(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/07/26)CRISPR関連文献メモ_2016/07/26
  • Corresponding author: Luca Grumolato (U. de Rouen/Inst. Research & Innovation in Biomedicine)
  • CRISPR/Cas9技術を利用して導入した解析対象遺伝子における癌関連変異ならびにアミノ酸を変えないサイレント変異をバーコードとし、それぞれのバーコードに対応するgDNAを、qPCRまたはディープシーケンシングによって定量し、その比を指標として、遺伝的に不均一な腫瘍クローン集団の解析を可能にした。
  • 癌原遺伝子と癌抑制遺伝子を標的としてin vivo ならびにin vitro 実験:EGFR ;KRAS ;ALK ;TP53 ;APC
  • EGFR阻害剤ゲフィチニブ(®イレッサ)耐性非小細胞肺癌細胞モデル:耐性非小細胞肺癌の半数に生じると言われているT790M変異と、サイレンス変異T790Tを、CRISPR/Cas9の相同組換え修復機構を介して発生させた混合細胞集団に、ゲフィチニブ投与するとその投与量と日数依存で、EGFR T790M細胞の割合が数倍まで増加することを確認。また、同様にバーコードの比を指標として、Boyden chamberアッセイによってゲフィニチブ投与が転移を亢進することも確認。さらに、第3世代のEGFR阻害剤がゲフィチニブ存在下でEGFR T790M細胞を消滅させることを確認。
  • CRISPR-Barcodingを利用して、EGFR T790M変異/KRAS G12D変異/EML4-ALK 融合の複合作用、TP53 遺伝子欠損の作用、APC 遺伝子変異修復の効果、ドライバー遺伝子変異修復の作用、を追跡可能なことを示した。
  • 非小細胞肺癌由来細胞株PC9と乳癌細胞由来細胞株BT474のアデノ随伴ウイルス組み込みサイト1(AAVS1 )遺伝子座に部分的に縮退したssODNを利用して生成したバーコードを利用して、数千の癌細胞の動態を同時に追跡可能なことを示した。
  • [関連記事] CRISPR関連文献メモ_2016/06/10(5件)-1:細胞にバーコードを埋め込む