(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/08/20)
  • 2016年8月11日、IBMとHangzhou Cognitive Network Tech Co., Ltd (2016年1月設立)は、中国全土の21病院が「Memorial Sloan Ketteringが"教え込んだ"Watson for Oncology」を採用すると発表した。
  • Hangzhou CognitiveCareは遠距離医療相談(teleconsultation)を活用して種々のサービスを提供するとともに、言語や医療に関わる規制の観点からのシステムの中国化を含む。
  • Watson for Oncologyは、300種類以上の医学雑誌と200種類以上テキストブックからの情報と1,500万ぺージ近いテキストに基づいて、抗癌剤の選択や処方をアドバイスする。
  • 中国では人口14億人の中で毎年429万人の癌患者が増え、1日に12,000人が癌の診断を受けると、推計されておりWatson for Oncologyが中国における癌診断・治療の効率化と精密化に貢献することが期待されている。
  • [注 1] IBM Watsonはアジアでは、2015年に、インド各地で9つの病院を経営しているManipal HospitalsがWatson for Oncologyを導入し、同年、東京大学医科学研究所がWatson Genomics Analyticsを導入
  • [注 2] IBM Watson: IBMの実質的創立者Tohmas John Watson, Sr.にちなんで命名された。