2020-12-18 ACS Nano論文へのリンクと書誌情報を追加
"Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats/Cas9-Mediated Lateral Flow Nucleic Acid Assay" Wang X, Xiong E [..] Sun J, Zhou X. ACS Nano. 2020 Feb 25;14(2):2497-2508. Pub 2020 Feb 14. https://doi.org/10.1021/acsnano.0c00022
[以下に、ツイート引用]
2019-07-18 初稿
[出典] "CASLFA: CRISPR/Cas9-mediated lateral flow nucleic acid assay" Wang X, Xiong E [..] Sun J, Zhou X. bioRxiv 2019-07-14.
  • ラテラルフローアッセイは、免疫応答の解析には長年にわたり利用されている便利なアッセイ法であり、核酸検出 (lateral flow nucleic acid assay: LFA)にも利用が広がっているが、複雑な過程と非効率なハイブリダイゼーションが障害となって精密な解析は困難であった。
  • CRISPR/Cas9によるdsDNA切断過程において、dsDNAの巻き戻しとともに、crRNAの標的ではないDNA鎖 (nontargeted strand: NTS)が一本鎖として露出される。華南師範大学と華南農業大学の研究グループは今回、この一本鎖とAuNP-DNAプローブとのハイブリダイゼーションをラテラルフローアッセイ法に組み込むことで、簡便で高効率なdsDNA検出を実現し、Cas9-mediated lateral flow nucleic acids assayに因んでCASLFAと命名した。
  • CASLFAによって、Listeria monocytogenes、遺伝子組み換え生物 (GMOs)、アフリカ豚コレラウイルスの検出を、1時間以内にゲノムサンプル数百コピーの感度で検出可能なことを示し、CASLFAは資源や装置に乏しい地域や環境でのポイント・オブ・ケアに利用可能とした。