[出典] "Recovery of the non-functional EGFP-assisted identification of mutants generated by CRISPR/Cas9" Ren C [..] Liang Z. Plant Cell Rep. 2019-08-24.

 Institute of Botany (北京)の研究グループは今回、標的細胞からのDNA抽出・解析不要のスクリーン法を開発し、フィトエン不飽和化酵素遺伝子 (PDS)を標的モデルとし、Nicotiana tabacumとブドウ細胞でその性能を実証した。
  • nEGFPは、EGFPイタの5'末端"ATG"開始コドン直下にsgRNAとPAMを挿入し、プロモーター(35S)に連結した構成である。
  • 35S-nEGFPベクタを植物細胞に導入した場合と、35S-nEGFP-ターミネーター (NOS)-Atu8g-sgRNASを導入した場合を比較し、前者では蛍光が発生せず、後者で蛍光が発生することを確認した。
  • 蛍光を示した細胞の90%以上が変異細胞であることを確認した。
  • nEGFPの導入がCas9とsgRNAの活性を損なわず、また、細胞を障害しないことも確認した。