[出典] CRISPR/Cas-Mediated Base Editing: Technical Considerations and Practical Applications. Molla KA, Yang Y. Trends Biotechnol. 2019 Oct; 37(10):1121-1142. Online 2019-04-14

 2016年以来開発が進んできたBase Editorsを取り上げ [1]、その仕組み、特長と問題点[2]、基礎研究・医学・農業[3]への応用、ならびに課題[4]をレビュー:
  1. CBE (cytosine base editor: C-G to T-A), ABE (adenine base editor: A-T to G-C)ならびにRBE (RNA Base Editor: A to I)
  2. Cas9またはCas12aを介した1塩基編集に優る効率と精度;PAMの制約とその回避法;編集可能な範囲 (ウインドウ)の調節;編集効率の標的配列依存性;望ましくない点変異の発生とその抑制法;標的遺伝子座や細胞型に依存するBEsの発現 (動植物と微生物への適用例についてTable 1に、対象生物/細胞型、標的遺伝子、BEsの種類、送達法ならびにindel頻度がまとめられている)
  3. 非分裂細胞における精密編集;指向性進化とゲノム多様化;スプライシング調節;1塩基分解能での機能獲得と機能喪失;DNAライターと分子メモリー;遺伝子治療;作物改良
  4. Cas9がアクセスできるにも関わらずBEsはアクセスできないサイトが存在する;意図しない変換 (例 C to A, C to G)が発生する;BEsに組み込まれたデアミナーゼが細胞内在酵素によって生成されるssDNAと相互作用する;転位 (transition)に加えて転換 (transversion)も可能か/ヒトDNA修復タンパク質Rev1を利用可能か;植物R遺伝子の進化や野生種の栽培化に利用できるか