[出典] Inhibition of Type III CRISPR-Cas Immunity by an Archaeal Virus-Encoded Anti-CRISPR Protein. Bhoobalan-Chitty  Y [..] Peng X. Cell 2019-09-26
  • バクテリアとアーケアのCRISPR-Casシステムに対してバクテリオファージはanti-CRISPRタンパク質 (Acr)で対抗してきた。これまでに、CRISPR-CasシステムのタイプI、II、およびV に対するAcrsが発見されていたところ、2019年9月24日に、University of St Andrewsのグループが、アーケアウイルスやバクテリオファージに広く分布しているタンパク質ファミリーDUF1874がSulfolobus islandicus由来サブタイプIII-Bに対するAcrとして機能することを同定してAcrIII-1と命名し、bioRxivに投稿した (Figure 1/3引用下図参照)。AcrIII-1
  • University of Copenhagenのグループは今回、Sulfolobus virus SIRV2のgp48がSulfolobus islandicusのタイプIII-B CRISPR-Casシステムを阻害することを同定しAcrIIIB1と命名した。その成果が、2019年9月26日にCell誌からオンライン公開された。
  • Sulfolobus islandicus LAL14/1は、サブタイプI-AとI-Dおよび2種類のIII-B (Cmr-αとCmr-γ)および13種類のSIRV-2ゲノムに相応するスペーサを帯びており、サブタイプIII-Bは、crRNAの標的核酸結合を契機とするOsx1のヌクレアーゼ活性によるコラテラルRNA分解を引き起こす特徴を備えている。
  • AcrIIIB1はこのコラテラルRNA分解を阻害するが、Osx1に直接作用して阻害する訳ではない。AcrIIIB1は、Osx1を活性化する二次情報伝達分子cOAの生合成を担うCmr-α/Cmr-γと相互作用することでcOAの生合成を阻害し、ひいては、Osx1を不活性な状態に止めることでサブタイプIIIを特異的に阻害する (Cell ツイート引用下図参照)。
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