[出典] Targeted genomic CRISPR-Cas9 screen identifies MAP4K4 as essential for glioblastoma invasion. Prolo LM [..] Grant GA. Sci Rep. 2019-09-30.
  • 細胞の輸送と運動性に関与するとされている4,574遺伝子を標的とする1遺伝子あたり10 sgRNAsのライブラリーと、細胞浸潤活性アッセイに基づいてスクリーンした11種類の候補遺伝子から、創傷治癒アッセイにより、MAP4K4をコードする遺伝子を含む6遺伝子に絞り込んだ (下図左は原論文Fig. 1引用のCRISPR-Cas9スクリーン概要図)glioblastoma 1
  • 6遺伝子の中で最も大きな影響を与えたMAP4K4を標的とするsgRNAsとMAP4K4阻害剤が、移行と浸潤を低減することをin vitroイタにて確認した。
  • MAP4K4阻害はまた、ヒトの器官グリオーマスライス培養のサブセットにおいて、移行を抑制した。
  • さらに、MAP4K4を欠損またはMAPK4を阻害したヒト・グリオブラストーマ由来のU138細胞にて、上皮間葉転換 (EMT)が阻害され、非侵襲性に至ることも見出した (下図右原論文Fig. 7引用のMAP4K4がグリオブラストーマの浸潤性を亢進する機構のモデル図)glioblastoma 17