[出典1] Roaming Russian eagles leave scientists broke. Phys.org 2019-10-25.
[出典2] Tagged Russian Eagles Rack up Enormous Cell Phone Bill From Visits to Iran. Mandelbaum RF. GIZMOD. 2019-10-25.

 猛禽類の研究と保護に取り組んでいるロシア (Russian Raptors Research and Conservation Network)の研究グループは、埋め込んだトラッカーからのテキストメッセージをロシアのモバイルサービスを介して受け取ることで、絶滅危惧種 (EN: Endangered (IUCN 3.1) )のソウゲンワシ (steppe eagle; Wikipediaから引用した下図参照)の渡りを追跡してきた。
eagle 2 eagle 1
 国境もモバイルサービスの範囲も気にしないソウゲンワシの中には、ロシアのモバイルサービスがないカザフスタンをこの夏に過ごし、イラン - サウジアラビア - イエメンやアフガニスタン - パキスタン へと渡る個体が現れた (出典2掲載の図The eagles’ 2019 routes参照)。

 モバイルサービスが届かない地域 (カザフスタン)を通過することを予測していた研究グループは、その間はメッセージを蓄積しておき、ローミング可能になった地域に渡った後に、メーセージ送信が再開されるように設定していた。

 ところが、ローミングサービスが極めて高額な (super expensive)*イランとパキスタンに渡ったソウゲンワシから数百のテキストメッセージが発信されたことで、研究費が底をつくにいたった。そこで、"Top up the eagle's mobile"と称するクラウドファンディングを立ち上げたところ、すでに1年間の経費に相当する資金が鳥愛好家から寄せられるに至った (* 国内ではテキストメッセージあたり2-15ルーブルが49ルーブル(US$0.77)に)。