[出典] Engineered amphiphilic peptides enable delivery of proteins and CRISPR-associated nucleases to airway epithelia. Krishnamurthy S [..] McCray Jr PB. Nat Commun. 2019-10-28
  • 気道上皮細胞への生体分子の効率的デリバリーは長年わたる課題であり、さまざまな細胞導入法が工夫されてきている [1]。University of IowaとFeldan Therapeutics (Québec)の研究グループは今回、蛍光タンパク質 (GFP)ならびにSpCas9またはAsCas12aのRNPに非共有結合する両親媒性のシャトルペプチドを開発[*]することで、これらのカーゴの高分化型ヒト気道上皮培養細胞、ならびに、マウス個体の気道上皮細胞への効率的導入を実現した。
  • SpCas9またはAsCas12aのRNPを結合したシャトルペプチドをマウスに注入することで、ROSAmT/mGマウスの気道上皮細胞のゲノム編集を実現した。RNPは気道全体に広がり、短期毒性は見られなかった (シャトルペプチドでの送達とCas9単独の送達の比較について、Fig 4引用下図参照)。Fig. 4-1
[参考]
  1. CRISPRメモ_2018/11/03 [第1項] ヘルパー依存型アデノウイルスベクターを送達手段とすることで、CTCF遺伝子のCRISPR形質導入による嚢胞性線維症の治療の道が開ける
  2. エンドソーム溶解ペプチドCM18に6個のヒスチジンタグを帯びたCPP PTD4に融合したシャトルベクトル (CM18-PTD4)から、さらに送達性を高めた3種類のシャトルペプチド (S10, S18およびS85)を作出・評価した。CM18-PTD4と3種類のシャトルペプチドのアライメントと、NK細胞におけるCas12a RNPによるindels誘導効率と、ヒト気道上皮培養細胞へのGFP送達での評価について、Fig. 1引用下図参照Fig. 1