1. Upstream open reading frame (uORF)をCRISPR-Cas9により編集することで、植物における遺伝子翻訳を操作す
[出典] Manipulating gene translation in plants by CRISPR–Cas9-mediated genome editing of upstream open reading frames. Si X [..]  Gao C. Nat Protoc. 2020-01-08
  • 成熟mRNAのコーディング領域 (primary ORF, pORF)の上流に位置している5'UTR内のORFであるuORFはmRNAの翻訳を調節するシスエレメントとして機能する。
  • 中国科学院遺伝・発生生物学研究所の研究グループは今回、内在uORFsをCRISPR-Cas9システムで編集することで、植物における遺伝子翻訳の微調整を実現するプロトコルを確立し、トランスジーンを含まないuorf変異体をuORFs予測から始まって4ヶ月以内に作出可能とした。
  • シロイヌナズナ、トマトおよびレタスで例示
2. [レビュー] フローラルディップ法を主とするin plantaイタ形質転換法を介したCRISPR/Cas9ゲノム編集
[出典] CRISPR/Cas9 genome editing through in planta transformation. Zlobin NE, Lebedeva MV, Taranov VV. Crit Rev Biotechnol. 2020-01-05
  • All-Russia Research Institute of Agricultural Biotechnologyの研究チームによる表題編集法のレビュー
  • [注] CRISPR/Cas9による植物遺伝子編集は通常、アグロバクテリウムを介してCas9-sgRNAを形質導入した細胞をin vitro培養を経て個体を再生させることで行われる。このin vitro培養のプロセスを回避するin planta形質転換法が工夫されてきており、フローラルディップ法はシロイヌナズナの形質転換などに広く利用されている。
 [関連crip_bio記事]
  • CRISPRメモ_2018/09/30 [第7項] パーティクル・ガン法によるCRISPR/Cas9の一過性発現によって、小麦のin plantaゲノム編集を実現
  • CRISPRメモ_2019/10/27 - 2[第8項] 植物遺伝子編集には、「簡単・安い・速い」スプレー法
  • CRISPRメモ_2018/01/10 [第6項] シロイヌナズナにおいて、無毛遺伝子 (glabrous)変異の修復を指標として、CRISPR-Cas9によるHDR修復効率を改善する手法を比較評価し、in planta gene targeting (IPGT)によりHDR効率0.12%を達成
3. 定量的リアルタイムPCR法と高分解能融解曲線分析法 (High Resolution Melt, HRM)により、目的としたCRISPR/Cas9編集が誘導されたイネの迅速かつ高感度なスクリーニングと同定を実現
[出典] Rapid and sensitive screening and identification of CRISPR/Cas9 edited rice plants using quantitative real-time PCR coupled with high resolution melting analysis. Li R [..] Yang L. Food Control. 2020-01-06
  • 上海交通大学などの研究グループの報告
4. CRISPR/Cas12aによるイネの病原体診断とGMO同定
[出典] Evaluation of CRISPR/Cas12a-based DNA detection for fast pathogen diagnosis and GMO test in rice. Zhang Y, Zhang Y, Xie K. Mol Breeding 2020-01-08. [#CRISPRdx]
  • 華中農業大学からの報告;DETECTRHOLMESに準拠して、LbCas12aによりイネの葉片からイネいもち病菌とGMOイネであるBt-riceを容易に検出