1. 新型コロナウイルス:急性呼吸逼迫症候群(ARDS)の重篤患者5名、回復期血漿療法により、症状改善
[出典] [PRELIMINARY COMMUNICATION] Treatment of 5 Critically Ill Patients With COVID-19 With Convalescent Plasma. Shen C et al. JAMA 2020-03-27
  • 南方科技大学付属の病院と天津産業バイオテクノロジー研究所からの報告。
  • COVID-19から回復した5名に由来するSARS-CoV-2特異的なIgG抗体を帯びた (抗体価 1:1000)血漿を5名 (36-65歳, 男性3名/女性2名)に、入院後10-22日の間に移植した。
  • 3日以内に5名中4名の体温が正常化し、重要臓器の障害度 (SOFAスコア)も低下、12日以内に血液酸素化の指標が向上し、ウイルスが非検出になった。SARS-CoV-2特異的ELISAと中和抗体レベルも向上した。12日以後に、4名の患者はARDSも解消し、3名は2週間以内に人工呼吸器から外れた。
  • 3名は入院51~55日で退院し、2名は血漿療法から37日すぎから症状が安定した。
  • 本報告は、小規模な非盲検・非対照試験であるが、回復期血漿療法の可能性が示された。
2. 新型コロナウイルス:重篤患者10名、回復期血漿療法により、症状改善
[出典] The feasibility of convalescent plasma therapy in severe COVID-19 patients: a pilot study.Duan K et al. medRxiv 2020-03-23
  • China National Biotec Group Company Limited, Wuhan Institute of Biological Products Co.Ltd, 上海交通大学など、中国12機関の研究グループからの報告。
  • 重症患者10名に発症後平均16.5日の時点で抗ウイルス剤に加えて、COVID-19から回復した患者由来の中和抗体 (抗体価 > 1:640)を帯びた血漿200 mLを投与、3日以内に臨床症状と酸素飽和度を始めとする臨床指標が急速に改善され、患者間で変動はあるが肺の病変も改善され、7名の患者では7日以内にウイルス非検出となった。血漿移植に伴う重大な副作用は見られなかった。
  • 本報告は、小規模な非盲検・非対照試験であるが、回復期血漿療法の可能性が示された
  • 研究動向, 臨床試験動向およびEmergency Use Listing (EUL)のメニューが用意されている。