[出典] [REVIEW] "Structures and Strategies of Anti-CRISPR-Mediated Immune Suppression" Wiegand T, Karambelkar S, Bondy-Denomy J, Wiedenheft B. Annu Rev Microbiol 2020-06-05
 Anti-CRISPR (Acr)タンパク質をテーマとする論文やレビューを多数発表してきたMontana State UniversityのB. Wiedenheft [1]やUCSFのJ Bondy-Denomy [2-3]らは今回17ページにわたって、参考文献99編を引用しながら、これまでに50種類を超えるタンパク質ファミリーが同定されてきたAcrsの構造を比較分析し、Acrs間での共通点と、それぞれに独特なCRISPR-Cas獲得免疫システムの阻害機構を、化学量論的と酵素反応の2種類の観点から分類し論じた。
 前者のAcrsは、Casエフェクタが結合するパートナーまたは標的核酸をミミックしたデコイ分子として、機能する。後者のAcrsは、Cas RNP複合体の共有結合修飾または二次情報伝達分子を分解ることで、機能する。
 レビューではさらに、Acrsの今後の展開や原核生物と真核生物の免疫機構の共通性についても論じられている。

[参考crisp_bio記事]
  1. 2020-06-07 タイプI-F CRISPRシステムをanti-CRISPRタンパク質IF9 (AcrIF9)が阻害する構造基盤
  2. 2020-03-29 抗-CRISPR (Acr)タンパク質が、遺伝子の水平伝播を促進する
  3. crisp_bio 2020-03-20 [第1項] [レビュー]抗-CRISPRタンパク質 (Acrタンパク質)の応用: CRISPR-Casに対する天然のブレーキ