[出典] Ewen-Campen B et al. “Optimized strategy for in vivo Cas9-activation in Drosophila.” Proc Natl Acad Sci U S A. Published online before print August 14, 2017.

  • ショウジョウバエのゲノムワイドin vivo機能喪失(LOF)実験(例 Dietzl G et al. Nature 2007の基盤となるショウジョウバエ・ストックはTransgenic RNAi Projectなど整備されてきたが、in vivoゲノムワイド機能獲得(GOF)実験の基盤となるストックは未整備であった。今回、CRISPRシステムを利用した転写活性化ツールCRISPRa技術を利用してLOG実験に向けたストックを開発した。
  • はじめにin vivo遺伝子活性化の観点からCRISPRaツール群を評価し、dCas9-VPRを選択し、75%以上の高効率でスケーラブルなことを確認。また、CRISPRaによる転写活性化が明確な機能獲得(GOF)表現型をもたらすことも確認。
  • ゲノムワイドでのCRISPRaに対応するsgRNAsを発現するショウジョウバエストック(sgRNAs系統)構築を進め、加えて、組織特異的にGal4を発現するUAS:dCas9-VPRのストックも整備し(現時点で30系統以上)、sgRNAs系統との交配による機能獲得実験の研究基盤整備を進めている。
  • 情報提供サイト:DRSC/TRiP Functional Genomics Resources - in vivo CRISPR (TRiP)
    ストック入手先:
    Bloomington Drosophila Stock Center at Indiana University