9.エクソソーム - リポソームのハイブリッド・ナノ粒子で、CRISPR/Cas9システムを間葉系幹細胞(MSCs)に導入
  • [出典] Lin Y, Wu J, Gu W, Huang Y, Tong Z, Huang L, Tan J. "Exosome–Liposome Hybrid Nanoparticles Deliver CRISPR/Cas9 System in MSCs" Adv Sci. 2018 Jan 31.
  • オリジナルのエクソソームと異なりハイブリッド・ナノ粒子はCRISPR-Cas9発現ベクターを含み大きなプラスミドを内包可能であり、単独のリポソームと異なりMSCsに取り込まれ(下図参照)、MSCs内でプラスミドを発現。
MSCs
10.クローニング不要のCRISPR/Cas9システムでPax6-IRES-EGFPノックイン・マウスを作出し、神経発生ダイナミクスの高信頼性可視化を実現
  • [出典] Inoue YU, Morimoto Y, Hoshino M, Inoue T. "Generation of Pax6-IRES-EGFP knock-in mouse via the cloning-free CRISPR/Cas9 system to reliably visualize neurodevelopmental dynamics" Neurosci Res. 2018 Jan 30. pii: S0168-0102(17)30718-6.
  • Cas9タンパク質、crRNA/tracrRNA、およびHDR標的ベクターをマイクロインジェクション;ノックインマウスにおいて、EGFPの発現が、内在Pax6の発現を忠実に可視化;胚形成期において、PCR-ジェノタイピングすることなくPax6発現領域を検出可能
11.学部学生を対象とする技術レビュー:CRISPR/Cas9遺伝子編集
12.CRISPRiによるStaphylococcus aureus臨床分離株のテーラーメード遺伝子サイレンシング
  • [出典] Sato'o Y, Hisatsune J, Yu L, Sakuma T, Yamamoto T, Sugai M. "Tailor-made gene silencing of Staphylococcus aureus clinical isolates by CRISPR interference" PLoS One. 2018 Jan 29;13(1):e0185987
  • NHEJタンパク質LigDを帯びていないStaphylococciでは、CRISPRによるDSB切断・修復過程を介した遺伝子ノックアウトやindel導入は困難である。今回、S. aureus用のCRIPSiベクターpBACiを開発して、S. aureusにおける遺伝子ノックダウンを介した機能解析を実現。この手法はグラム陽性菌の機能ゲノミクスに展開可能。
13.CRISPR-Cas9技術で作出したEPAC2ヌルのMin6サブラインを利用して、EPAC2の機能を同定
  • [出典] Xu H, Yang Y, Chen Y, Muller U, Iyer S, Presland J, Yang R, Kariv I. "Determination of EPAC2 function using EPAC2 null Min6 sublines generated through CRISPR-Cas9 technology" Mol Cell Endocrinol. Available online 31 January 2018.
  • グルコース反応性マウスβ細胞株MIN6は、インスリン分泌機構研究の細胞モデルとして利用されている。EPAC2は、cAMPで直接活性化され、薬理学的刺激によるインスリン分泌に関わる因子であり、スルホニルウレアの標的と見られている。今回、CRISPR-Cas9システムをエレクトロポレーションすることで、EPAC2の3種類のアイソフォーム全てをノックアウトしたサブラインを作出し、EPAC2の欠損がこれまで関与が知られていなかった新奇遺伝子の発現に影響を与え、ひいては、多重なパスウエイを介してcAMPセンサー以外の機能も備えていることを明らかにした。
14.[展望]CRISPRにより植物に新たな表現型をもたらす
  • [出典] Liu C, Moschou PN. "Phenotypic Novelty by CRISPR in plants" Dev Biol. Available online 31 January 2018.
  • CRISPR技術によるエピゲノム編集、シスエレメント、一塩基編集(base editor)およびエクソン・シャフリングによる植物改変例
15.[レビュー]Streptococcus thermophilusのCRISPR-Casシステムの分析と応用
  • [出典] HaoM, Cui Y, Qu X. "Analysis of CRISPR-Cas System in Streptococcus thermophilus and Its Application" Front Microbiol. Accepted 31 Jan 2018
  • SpCas9に続くStCas9を発掘(2018年2月7日時点でアブストラクトのみ公開)
16.KRAS G12V変異検出法の品質管理用に、CRISPR/Cas9技術を利用してKRAS G12V変異細胞株を作出
  • [出典] Jia S, Zhang R, Lin G, Peng R, Gao P, Han Y, Fu Y, Ding J, Wu Q, Zhang K, Xie J, Li J. "A novel cell line generated using the CRISPR/Cas9 technology as universal quality control material for KRAS G12V mutation testing" J Clin Lab Anal. 2018 Jan 30. First published 30 January 2018.
  • amplification refractory mutation system (ARMS)法、サンガーシーケンシング、デジタルPCRおよびNGSを評価
17.シスタチオニンβシンターゼ(CBS)は、in vivo前後軸発生に必須である
  • [出典] Prabhudesai S, ~ Ramchandran R. "Cystathionine β-synthase is necessary for axis development in vivo" Front Cell Dev Biol. Accepted: 30 Jan 2018
  • CBSはトランススルフレーション経路の鍵酵素であり、セリンとホモシステインからアミノ酸システインの前駆体であるシスタチオニンを合成する責任酵素である。CBSは、システインから硫化水素を生成する責任酵素でもある。CBSの変異は高ホモシステイン血症を誘導する。今回、ゼブラフィッシュ胚におけるCBSの2つのホモログ、cbsaとcbsb、の機能喪失実験が、スプライシング阻害モルフォリノとCRISPR/Cas9ゲノム編集によって行われた。その結果、cbsbが前後軸発生を担い、cbsaの機能は冗長であることが同定された。
  • Cbsb欠損ゼブラフィッシュ胚の前後軸は短く曲がり、また、硫化水素レベルの低減とホモシステインレベルの上昇を伴った。また、血漿中のホモシステインレベルを低減することが知られているベタイン化合物と持続的硫化水素ドナーであるGYY4137によって、前後軸の欠陥が修復された。
18.ヒト皮膚におけるABCおよびSLCファミリー輸送体発現の個人差:DNAメチル化がヒトABCC3 (MRP3)遺伝子の転写活性を調節する
  • [出典] Takechi T, Hirota T, Sakai T, Maeda N, Kobayashi D,  Ieiri I. "Inter-individual Differences in the Expression of ABC and SLC Family Transporters in Human Skin: DNA Methylation Regulates Transcriptional Activity of the Human ABCC3 (MRP3) Gene" Drug Metab Dispos.2018 Feb 2.
  • ヒト表皮角化細胞株HaCatにおいて、ABCC3からほぼ10-kbp上流に位置するCpGアイランド(CPI)を囲む領域をCRISPR/Cas9で削除することで、ABCC3 mRNAレベルがコントロール・クローンよりも有意に低減することも踏まえて、CGIがABCC3転写のエンハンサーとして機能しCGIのメチル化レベルがヒト皮膚におけるABCC3発現の個人差をもたらすことを示唆。
19.[論説]ゲノム編集技術による循環器疾患療法の可能性はあるが、実現までの道はまだ遠い
  • [出典] Musunuru, K. "How genome editing could be used in the treatment of cardiovascular diseases" Pers Med. Published Online:2 Feb 2018.
  • NHEJを介したノックアウトとHDRを介した修復、体細胞ゲノム編集および生殖細胞系列ゲノム編集について考察
20-21. 2018 BMT Tandem Meetingsアブストラクト2件