Cas12a(発見時の呼称はCpf1)は、CRISPR-Cas9と同様に、RNAにガイドされて標的dsDNAに結合し切断する。Doudnaチームは今回、Lachnospiraceae bacterium由来Cas12a(LbCas12a)がdsDNA切断時に、ssDNAを非選択的に完全に分解するssDNase活性も備えていることを明らかにした。このssDNaseはヒト細胞内のDNAはほとんど二重螺旋構造をとっていることから、ヒトゲノム編集に与える影響は限定的である。一方で、研究チームはLbCas12a、crRNA、蛍光レポーターにリコンビナーゼポリメラーゼ増幅RPA)を組み合わせることで、超高感度なDNA検出法"DNA Endonuclease Targeted CRISPR Trans Reporter (DETECTR)"を開発し、パピローマウイルス(HPV)のタイプ16と18のL1遺伝子超可変ループVを標的とするLbCas12a-crRNAにより、それぞれのタイプをアトモル濃度の感度で同定可能なことを示した。