[出典] "Regulatory variants: from detection to predicting impact" Rojano E, Seoane P, Ranea JAG, Perkins JR. Brief Bioinform. 2018 Jun 8.
- エンハンサー、転写因子結合部位、DNAメチル化領域などのノンコーデング領域 (シスエレメント(下図左 Figure 2 参照); miRNAとlncRNA)における変異の発見から機能予測までに利用されるシーケンシング解析とコンピュータ解析 (ワークフロー下図右 Figure 1参照)、および予測の評価技術をレビュー。加えて、複雑な疾患に関連する解析を例示 (以下、ノンコーディング/調節領域の変異をRegVarと略記)
- 患者特有のRegVar発見を目的とする臨床ゲノムシーケンシング:シーケンシングプラットフォーム最新動向;リードの前処理とアラインメント;バリアントコール;RegVarと疾患の関連付け (GWAS, トリオ解析)
- RegVarアノテーションの情報基盤となる大規模国際的プロジェクトとデータベース:ENCODE;FANTOM5;Roadmap Epigenomics Project;GTEx;その他有用なデータベース11種類
- RegVarアノテーションツール:RegulomeDB;HaploReg;FunciSNPなど11種類
- RegVarの病原性を含む機能の予測 (ルールベースやディープラーニングなどの技術を利用した予測ツール13種類)
- RegVarの機能予測結果の検証法:クロマチン高次構造へのマッピング (3C/4C/5C/Hi-C/ChiA-PET/Luciferase reporter assay/FISH);将来ますます有用になるであろうCRISPR-Cas9による変異誘発実験
- 疾患と相関するRegVar解析例:冠動脈疾患;クローン病;統合失調症;癌
コメント