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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/05/25)Corresponding author: 小川誠司(京都大学)京都大学、東京大学ならびに北海道大学の研究チームは、PD-L1 遺伝子の3’-UTRの欠損が、がん細胞の免疫回避の一端を担う分子機構を明らかにし、PD-L1/PD-1阻害薬の効果 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/05/25)CRISPR関連文献メモ_2016/05/25James J. Collins; George Church (YouTube(45:50) “Genome Engineering 3.0”)初めに、HEK293T細胞における複数遺伝子を標的としていわゆる第2世代の内在遺伝子発現活性化法8種類を …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/05/25)Corresponding author: Joseph K. Pickrel (New York Genome Center/Columbia University)42種類の形質(*)を対象とする大規模GWASデータ(**)を統計処理し、複数種類の表現型と相関する遺伝変異が起きている341遺伝 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/05/24)[論文] アデノウイルス由来タンパク質を“helper”とすることで、ヒト初代T細胞の効率良いゲノム編集を実現: Andrew M. Scharenberg (Seattle Children’s Research Institute)初代T細胞の遺伝子破壊およびまたは遺 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/05/23)Corresponding author: 富田泰輔(東京大学)BIN1(Bridging Integrator 1)遅発型アルツハイマー病の遺伝的リスク因子(複数のGWAS解析から)N末端にBin/Amphiphysin/Rvs(BAR)ドメインが、C末端にSrc homology 3(SH3) …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/05/22)感染症に対する抗生物質はこれまで、半合成法あるいは微生物の発酵生産物の化学修飾によって開発・生産されてきた。今回、Andrew G. Myers(Harvard U.)の研究チームは、単純な化合物から多段の収束的合成を繰り返す …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/05/22)Corresponding author: 西村善文(横浜市立大学)NMR解析とNMRで得られる化学シフトの値から構造を決定するCS-Rosetta法によって、ヒトH2A-H2Bヘテロ二量体の溶液構造を初めて明らかにし、ヌクレオソームの内外でのヒ …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160521)Corresponding author: Mihai G. Netea (Radboud University Medical Center)免疫記憶は古くは獲得免疫系に存在し自然免疫系には存在しないとされていたが、近年、再感染に対してT細胞とB細胞に依存せず自然免疫系の応 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160521)[論文] 自然リンパ球のレギュローム(regulome)は分化の過程で獲得される: Han-Yu Shih; John J. O’Shea (National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases, NIAMSD)自然免疫で機能するリン …
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2016年5月10日の“ハーバード秘密会合”が波紋を呼んでいる。New York Timesによると、当初の会合名は“HGP2: The Human Genome Synthesis Project”であり、開催時には“HGP-Write: Testing Large Synthetic Genomes in Cells”に変わっていた(注:ここでHGP2に対するHGP1 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160519)Corresponding author: 早川文彦(名古屋大学)形質細胞分化は、抗原によるB細胞受容体(BCR)の刺激から始まり、転写抑制因子BLIMP1で制御される。BCR刺激前は、BLIMP1は、B細胞のアイデンティティーを維持する鍵を握 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160519)Corresponding authors: 井川貴詞;赤井周司(大阪大学)ベンザイン等価体と arynophilesの組み合わせた縮合多環式複素環化合物の新規合成法を開発し、抗精神病薬リスペリドンの収束的合成を実現することで、この新手法 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160519)Corresponding authors: 横島 聡;福山 透(名古屋大学)アコニチン型天然物の一種である(−)-カルジオペタリンの全合成を実現。アコニチン(aconitine)骨格におけるビシクロ[3.2.1]システムの構築と、含酸素官能基を …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160519)Corresponding author: 福山 透(名古屋大学)アマサスピラミド類の全合成系で得られる6種類の天然物アルカロイドと4種類の合成中間体について、4種類のヒトがん細胞株(結腸腺がん由来HCT116;前立腺がん由来PC-3; …
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Corresponding authors:西山 潤;安田涼平 (Max Planck Florida Institute for Neuroscience)SLENDR法は、CRISPR-Cas9発現ベクターと相同組換え修復(HDR)用のテンプレートを、マウス子宮内胎児の脳の神経前駆細胞にエレクトロポレーションによって導入する。成熟した神経 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160518) CRISPR関連文献メモ_2016/05/18Corresponding author: Beau M. Ances (Washington University in St. Louis)βアミロイド(Aβ)の凝集・蓄積とタウタンパク質(tau)の凝集繊維化が、アルツハイマー病(AD)の病理 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160518)Corresponding author: Paolo Sassone-Corsi (University of California, Irvine (UCI))概日時計は精密な分子機構を介して生物の代謝と生理を調節しているが、光や栄養といった外的要因のリズム(ツァイトゲーバー)に …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160517)Abbie社の1型C型慢性肝炎治療薬は、FDAによって2014年12月19日に認可され、日本でも2015年9月28日に認可されたが、FDAは2015年10月22日には、死亡例もある重篤な肝障害のリスクがある、と警告した。肝障害の予測法とし …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160517) [論文] グルカゴン受容体の新奇リガンド結合部位:Fiona H. Marshall (Heptares Therapeutics Ltd) グルカゴン(glucagon)は主として膵臓のランゲルハンス島のA細胞(α細胞)で生合成・分泌される29アミノ酸残基 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160517)Corresponding author: Marius Schmidt (University of Wisconsin–Milwauke)紅色光合成合成細菌由来の光受容タンパク質イエロープロテイン(PYP)は光を受容後、フェムト秒からミリ秒の時間で多くの中間体を経る可逆 …
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長澤和夫(東京農工大学)2種類の側鎖を持つ非対称型大環状ヘキサオキサゾール化合物4,2-L2H2-6OTD(2)と5,1-L2H2-6OTD(3)を設計・合成。既報の対称型3,3-L2H2-6OTD(1)と異なり(2)と(3)は、反平行トポロジーとハイブリッド型トポロジーのテロメアDNAを誘導した。分子力学計算 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160516)Corresponding author:向田直史(金沢大学)マウス脂肪体に注入すると一貫して骨転移するクローン4T1.3を、高転移性のマウス乳がん細胞株「4T1細胞」から樹立。4T1.3の増殖能と転移能は4T1と同等であるが、4T1.3を骨内 …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160515)Corresponding author: Marc Ouellette (Université Lava)遺伝子の過剰発現を利用する機能獲得型スクリーニングは薬剤標的/耐性遺伝子同定の強力なツールであるが、ハイスループットスクリーニングへの展開が難しか …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160515)Corresponding author:今中常雄(富山大学)[グリコソーム(glycosome)]解糖系酵素を含む密なマトリックスタンパク質を1重膜が囲んでいる細胞内小器官。哺乳類のペリオキシソームと類縁関係とみられる細胞小器官であ …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160515)Francisco J. Quintana (Brigham and Women's Hospital, HMS)らは今回、実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデルマウスと多発性硬化症(MS)患者由来のサンプルにおいて、I型インターフェロンと腸内菌叢によるトリプトフ …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160514)種々のがん免疫療法に対する応答は患者によって著しく異なる。今回、Christian U. BlankらNetherlands Cancer InstituteとUCLAの研究者が、PD-L1の発現や変異負荷といった特定の指標に変えて7種類のパラメータを総合し …
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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160514)[論文] 短縮gRNAとCas9の組み合わせ(tru-RGNs)によって効率的にFVII遺伝子ノックアウトマウスを作出:Fuliang Du (南京师范大学)5’端を切り詰めたgRNA(tru-GRN, 17/18ヌクレオチド)がもたらす効果を、NIH/3T3細胞 …
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