crisp_bio

科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典]"FANCA Promotes DNA Double-Strand Break Repair by Catalyzing Single Strand Annealing and Strand Exchange" Benitez A, Liu W, Palovcak A [..] Zhang Y. Mol Cell. 2018 Jul 26.
  • ファンコニ貧血 (Fanconi anemia: FA)に変異が見られる遺伝子はこれまでに19種類知られている(出典 難病情報センターWebサイト 2018/08/07参照): FANCA、FANCB、FANCC、FANCD1(BRCA2)、FANCD2、FANCE、FANCF、FANCG、FANCI、.......
  • 責任遺伝子の一種であるFANCAは、FANCD2のモノユビキチン化によってDNA鎖間架橋(nterstrand cross-link、ICL)修復過程を活性化する。Miami Miller School of MedicineとDrexel University College of Medicineの研究チームは今回、精製したFANCAタンパク質が、RAD52と同レベルの、双方向性の一本鎖アニーリング(single-strand annealing、SA)と相同鎖交換(strand exchange,SE)を触媒すること、その一方で、FA症の原因となるFANCA変異体、F1263Δ、は、SEとSAのいずれの触媒活性も欠損していることを見出した。また、その他のFA患者に見られる5種類のFANCA変異体も、SEとSAの触媒活性を欠損していた。
  • FANCAと直接相互作用するFANCGはSAとSEの触媒活性を劇的に亢進し、一方で、FANCAと直接には相互作用しないFANCBは触媒機能の活性化に貢献しなかった。
  • 細胞モデルでのDSB修復アッセイを行なった結果、FANCAが、SA触媒活性を介して、DSB修復パスウエイに置いて一本鎖アニーリング・サブパスウエイ(SSA)に直接貢献し、また、このサブパスウエイは、FAコア複合体、FANCD2およびRAD52とは独立に活性化することを、見出した。
  • 関連crisp_bio記事:CRISPRメモ_2018/07/30 1.ヒト細胞のCRISPR-Cas9ゲノム編集に、Fanconi anemiaパスウエイが関与する;2018-7-24 奥が深いCas9によるDSBからのdsDNAの修復結果と修復過程を探る
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