(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 20160417)
[論文] ゲノムワイドなCRISPRスクリーニングによって、α-ヘモシリン(αHL)を介した黄色ブドウ球菌の毒性に必須な宿主因子を同定:Arturo Zychlinsky; Bart W. Bardoel (Max Planck Institute for Infection Biology)
論文→Sebastian Virreira Winter, Arturo Zychlinsky & Bart W. Bardoel. “Genome-wide CRISPR screen reveals novel host factors required for Staphylococcus aureus α-hemolysin-mediated toxicity.” Sci. Rep. 2016 Apr 12;6:24242.
- 19,050遺伝子と1,864miRNAsを標的とするCRISPRライブラリーを利用して、ヒトミエロイドU937細胞において、 αHLの細胞毒性に関与する宿主因子の同定を試みた。
- αHL感染に対して耐性を示す細胞に見られたgRNAの標的遺伝子のトップ5に注目して解析を進めた。トップ5は、αHLに結合することが知られているa disintegrin and metalloproteinase domain-containing protein 10 (ADAM10)をはじめとして、Sys1 golgi trafficking protein (SYS1), ADP-ribosylation factor 1 (ARFRP1)、tetraspanin-14 (TSPAN14)およびsphingomyelin synthase 1 (SGMS1) である。
- TSPAN14はADAM10の細胞膜表面での発現に関与し、SYS1とARFRP1はゴルジ体におけるタンパク質輸送に関与する。SGMS1はスフィンゴミエリンを合成し脂質ラフト形成に関与する。
- SGMA1欠損細胞がαHL毒性に耐性を示したことは、αHLの宿主細胞への付着と毒性に膜ミクロドメンを必要とすることを示唆している。
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