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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

  • 2016年5月10日の“ハーバード秘密会合”が波紋を呼んでいる。New York Timesによると、当初の会合名は“HGP2: The Human Genome Synthesis Project”であり、開催時には“HGP-Write: Testing Large Synthetic Genomes in Cells”に変わっていた(注:ここでHGP2に対するHGP1は、ヒトゲノムシーケンシングプロジェクトを意味すると思われる)。以下、New York Timesを含む反響の一部:
  • オーガナイザーの一人であるGeorge Churchは「プロジェクトの目的が誤解されている」であり「ヒトゲノムの合成を目的としたプロジェクトではなく、DNA合成技術を進歩させて、様々な動物、植物そして微生物に適用してくことを目指している」。「秘密会合」にしたことについては、「会合に報道陣を招かず、また、参加者に部外秘を求めたのは、学術雑誌から報告することで、"science by press release" との批判を避けるため」とした。
  • 酵母ゲノム合成プロジェクトを率いるJef Boekeもオーガナイザーの一人
  • 合成生物学のD. Edyと生命倫理のL. Zolothは、“アインシュタインのゲノム合成”を仮想例として取り上げた批判的論説をCosmos Magazineに発表。一方で、D. EdyはNew York Timesに、“30億塩基対の合成コストが、20年後には現在の9,000万ドルから10万ドルまで下がっているであろう”とコメント。
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