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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/05/25)CRISPR関連文献メモ_2016/05/25
  • James J. Collins; George Church (YouTube(45:50) “Genome Engineering 3.0”)
  • 初めに、HEK293T細胞における複数遺伝子を標的としていわゆる第2世代の内在遺伝子発現活性化法8種類を評価した結果、dCas9およびまたはsgRNAに転写活性化因子を付加する以下の3手法を選出:
    • VPR:dCas9-VP64-p65-Rta(Collins & Churchグループ)
    • SAM:dCas9-VP64 & sgRNAのループ部位-MS2アプタマー転写活性化因子 (Zhangグループ)
    • SunTag:dCas9-SunTag-VP64 (SunTagはVP64に結合する抗体をリクルートするペプチド・アレイ:Valeグループ)
  • 次に、ヒト細胞株(HEK293T; HeLa; U2 OS; MCF7)、ショウジョウバエ細胞株およびマウス細胞株で、3手法を評価し、細胞種と生物種によらず標的遺伝子発現の活性化に有効であることを確認。ただし、HeLaにはSAMが最も有効であるがU2-OSとMCF7にはSunTagとVPRがより有効といった細胞種ごとに程度の差は存在した。
  • 3手法のコンポーネントを様々に組み合わせたが相乗効果は見られず、標的遺伝子に対して複数のsgRNAの組み合わせが活性化の亢進に有効であり、Cas9の活性化法にまだまだ改善の余地があることが示唆された。
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