- Corresponding author: 大嶋孝志 (九州大学)
- 著者らが開発したμ-オキソ亜鉛四核クラスターはほぼ中性の条件下で極めて高い効率を示す環境調和型の触媒であり、求核性が本来高いアミノ基の存在下で求核性に劣る水酸基を選択的にアシル化するという特徴を有する:
- オキサゾリンを、エステル、カルボン酸、ラクトン、およびニトリルから直接生成
- α-アミノエステルとβ-ケトエステルを含む種々のメチルエステルのエステル交換反応
- アルキルアミンとN -複素芳香環リガンドの添加によるエステル交換反応の劇的加速
- 酢酸エチル溶媒におけるアルコールのアセチル化とメタノール溶媒におけるエステルの脱アシル化
- 反応機構
- 触媒サイクルの活性種は金属アルコキシド錯体であり、この錯体は、二核金属錯体の触媒−基質三複合体を経由する機構に類似のミカエリスメンテン反応機構をとる。
- 求核試薬の脱プロトン化が、高い触媒活性と官能基選択性を示すこの触媒反応の最も重要なステップである。
[PDIS]アラート:[総説] 亜鉛四核クラスターによる環境調和型触媒反応の開発と反応機構
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