1. [Research Highlights] CRISPR、がんの増殖を阻害する
    • Dana-Farber Cancer InstituteのWilliam C. Hahnらの“Genomic copy number dictates a gene-independent cell response to CRISPR-Cas9 targeting.”論文を、新たながん療法の観点からハイライト(CRISPR関連文献メモ_2016/06/09(6件) - 2 “遺伝子増幅がCRISPR/Cas9によるがん細胞必須遺伝子スクリーニング結果に与える影響(2)”参照)。
  2. [論文] 抗CRISPRタンパク質によるバクテリアCRISPR-CASシステムの不活性化
    • Corresponding authors: Karen L. MaxwellAlan R. Davidson (University of Toronto)
    • 研究チームはこれまでに、Pseudomona ファージのゲノムに、CRISPR/Casシステムを不活性化する抗CRISPRタンパク質ファミリー9種類がコードされていることを明らかにしてきた:
    • 研究チームは今回、ファージおよび様々なバクテリアの可動遺伝要素にコードされている抗CRISPRタンパク質を、バイオインフォマティクスにより解析した。
      • Pseudomonas aeruginosa とPectobacterium atrosepticum 双方のI-F型CRISPR/Casシステムを阻害する抗CRISPRタンパク質ファミリーを新たに5種類同定した。
      • 抗CRISPRタンパク質が、CRISPR/CasシステムのI-F型とI-E型の双方を阻害することを見出した。
      • 抗CRISPRタンパク質は、プロテオバクテリア門全体に分布していた。
      • 抗CRISPRタンパク質は、CRISPR/Casシステムを不活性化することで、原核生物間のDNAの移動に大きく影響してきたと考えられる。