(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/07/07)
  • Corresponding author: 濡木 理
  • 多剤・毒性化合物排出(multidrug and toxic compound extrusion: MATE)輸送体は、生体異物を細胞外へと排出する。病原性バクテリアに多剤耐性をもたらすMATEは、創薬標的として重要である。
  • 研究チームは今回、Vibrio cholerae 由来のMATE輸送体ホモログ、VcmN、をEscherichia coli で過剰発現させ、RaPIDシステムで得た大環状ペプチドも利用した脂質キュービック法(LCP)によって精製・結晶化し、X線結晶構造解析に供した。
  • 結晶化プレートとしてサンドイッチプレートで得た単一結晶で2.5 Åの分解能を達成したが、シッティングドロッププレートを利用することでより大きな結晶を得て2.2 Åの分解能を達成した。