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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Transcriptome-wide off-target RNA editing induced by CRISPR-guided DNA base editors" Garcia SP, Iyer S, Lareau CA [..] Joung JK. Nature. 2019-04-17;"Powerful CRISPR cousin accidentally mutates RNA while editing DNA target" Cohen J. Science 2019-04-17.
  • Base Editor (BE)登場は鎌状赤血球症やテイ・サックス病のように一塩基変異が病因の遺伝子治療のツールボックスを大きく拡げた。その後、ゲノム上のオフターゲット編集が指摘されるに至ったが、J. Keith Joungらは今回、C-to-T置換CBE*とA-to-G置換ABEの双方が、DNAのオフターゲット編集に加えて大規模なRNAのオフターゲット編集を引き起こすことを指摘した (* C-to-T置換Base Editorは当初BEと呼ばれていたが、ABE開発後はCBEと呼ばれるようになった)。
  • 研究チームは今回、rAPOBEC1を利用したCBEが、ヒトの肝細胞と腎臓細胞において、トランスクリプトーム・ワイドで、タンパク質コーディング領域か否かには依存せず、RNAの数万のC (シトシン)をウラシル (U)へと置換し、ミスセンス変異、ナンセンス変異、スプライスサイト生成および5'UTRと3'UTRの変異を誘導することを見出した。その頻度は、遺伝子の38%-58%について0.07%から100%に至った。ABEについてもトランスクリプトーム・ワイドなRNA編集を引き起こすことを確認した。
  • 研究チームは、CBEとABEの臨床応用にあたって、RNA編集を抑止するための工夫と、デアミナーゼのオフターゲットRNA編集の機構を明らかにすることが必要であると指摘し、BE3にrAPOBEC1の2種類の変異体, R33AとR33A/K34A, それぞれ組込むSECURE-CBEを作出し、RNA編集をそれぞれ390分の1と3,800分の1に抑制可能なことを実証した。また、これらの変異体が、オンターゲットのDNA編集の精度向上をもたらし、野生型CBEと同等の編集効率を示すことも見出した。
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