[crisp_bio] J. K. JoungグループのABEとCBEのRNA編集論文引用記事に言及し、改訂 (2019-05-11)
[出典] "Analysis and minimization of cellular RNA editing by DNA adenine base editors" Rees HA, Wilson C, Doman JL, Liu DR. Sci Adv 2019-05-08.
- ABEは、二本鎖DNAのA-T塩基対をG-C塩基対へと置換するAdenine Base Editorsを意味する。J. K. Joungのグループは、塩基編集ツールCBE (rAPOBEC1)とABEは、DNAを編集する間に、RNAも編集するとNature誌に2019年4月19日に発表し(*1)、L. S. Qiらは同日のScience誌でABEはCBEよりはDNAオフターゲット編集が抑制されるとしていた(*2)。
- ABEを開発したD. R. Liuのグループは今回、ABEの初版から強化したABEmax (*3)において、低頻度であるが細胞内RNAのアデノシンからイノシンへ置換することを検出し、このRNAオフターゲット編集を最小限に止めるために、デアミナーゼに導入すべき変異を構造情報に基づいて設計し (Fig. 2引用下図参照)、ABEmaxの改訂版を開発した。

- ABEmax改訂版は、DNAのオンターゲット編集活性を損なうことなく、RNAの編集も、DNAのオフターゲット編集もともに抑制し、オンターゲット変異である塩基置換に伴うindels発生も抑制する。
参考crip_bio記事
- (*1) 2019-04-19 塩基編集ツールCBE (rAPOBEC1)とABEは、DNAを編集する間に、RNAも編集する;
- (*2) 2019-04-20 [展望]オフターゲット・プロファイリングの進歩と塩基編集 (Base Editor: BE)のオフターゲット最小化
- (*3) CRISPRメモ_2018/05/30 - 3 (BE4とABEのグレードアップなど7件) 1. 塩基エディターBE4とABEを、BE4max/AncBE4max/ABEmaxへと強化
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