(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/12/03)
- 2016年5月にNature Biotechnology 電子版で刊行されたChunyu Hanらのオリジナル論文に対して、「NgAgoによるヒト細胞における内在ゲノムの編集」は再現できなかったとする査読済み投稿が、2016年11月28日に同誌“OPINION AND COMMENT | CORRESPONDENCE”欄からオンライン刊行された。
- 再現実験は、Stephen C. EkkerらのMayo Clinic、Toni CathomenらのFreiburg大学、およびJin-Soo KimらのInst. Basic Science (Seoul)の3箇所で、互いに独立に実施された。
- Nature Biotechnology は同日、この再現実験とProtein & Cell 掲載論文を引用した“editorial expression of concern”を、オリジナル論文に“Corrected online 28 November 2016”として付した。Nature Biotechnology は、この声明掲載を、事前に、再現性の問題を調査しているオリジナル論文の著者らに通知し、また、調査結果を誌上で公開するとしている。
- この動向はNature 誌の関連NEWSやRetraction Watchなどでも取り上げらている。
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