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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/12/06)
[注] 2017/05/08追記:PITCh法のその後の展開
  1. [論文] マイクロホモロジー媒介末端結合(MMEJ)修復を亢進することで、遺伝子カセットのノックイン効率を向上
    • Corresponding authors: 山本 卓(広島大学);田中光一 (東京医科歯科大学)
    • 先行研究で開発したMMEJ修復機構に基づくPITCh法にエキソヌクレアーゼ(Exo1)を組み合わせることで、ヒト細胞とマウス胚において外来遺伝子のノックイン効率を向上。  43110001
    [注] 関連記事:CRISPR関連文献メモ_2016/11/19 [論文] 非相同末端結合(NHEJ)によって、in vivo で非分裂細胞に外来遺伝子をノックイン
  2. [RESEARCH HEILIGHT] クオラム・センシングがCRISPR/Cas9獲得免疫機能を調節する
    • Bassler (Princeton U.)らの研究成果をハイライトし、ファージ療法とクオラム・センシング阻害の併用療法の可能性を示唆するとともに、クオラム・センシングとCRISPR/Cas免疫応答の間に存在する分子機構の解明が必要と指摘。
    • [注] クオラム・センシング関連の最近の論文とニュースウオッチ記事
  3. [論文] CRISPR/Cas9を多倍数体性植物の育種に応用する
    • Corresponding author: Jean-Denis Faure (Université Paris-Saclay)
    • 多くの植物において遺伝子量(gene dosage)が表現型の多様性の要因になっていることから、遺伝子量を選択的に制御することが、多倍数体性植物において特に、有効な育種の手段となる。
    • 研究チームは今回、油料種子植物の一種であり6倍体であるCamelina sativa における3種類のdelta-12-desaturaseFAD2)を標的とするCRISPR/Cas9編集を行い、4世代にわたって、遺伝的多様性と産物の多様化を分析した。
    • FAD2 の変異によって全般的に多価不飽和脂肪酸が減じオレイン酸が増加したが、異なるアレル変異の組み合わせによって、オレイン酸の割合が10〜62%の範囲で変化した。
  4. [論文] MERSコロナウイルスが引き起こす急性呼吸窮迫症候群モデルマウスの作出
    • Corresponding author: Adam S. Cockrell; Mark T. Heise; Ralph S. Baric (U. North Carolina-Chapel Hill)
    • ウイルス病原性の研究に利用されてきた小型動物(マウス、ハムスター、モルモットおよびフェレット)は MERSコロナウイルス(MERS-CoV)に抵抗性を有しているため、急性呼吸窮迫症候群(cute respiratory distress syndrome; ARDS)モデルとして利用できなかった。
    • 研究チームは今回、マウスのDPP-4(Dipeptidyl Peptidase-4)タンパク質配列の288番と330番のアミノ酸を、CRISPR/Cas9によって、ヒトのDPP-4のアミノ酸へ置換することで、MERS-CoVが感染・増殖するマウスを作出し、このマウスをARDSの症状を呈することを確認した。さらに、このモデルマウスにおいて、MERS-CoVの中和抗体やMERS-CoV spike proteinを標的とするワクチンが、有効であることも確認した。
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