[出典] "CRISPR-Cas9 modified bacteriophage for treatment of Staphylococcus aureus induced osteomyelitis and soft tissue infection" Horstemeyer LK [..] Priddy LB. bioRxiv 2019-07-17. >
PLoS One. 2019-11-22 [bioRxivとPLoSのアブストラクト比較, 文末参照]
Mississippi State Universityの研究グループは先行研究で、CRISPR-Cas9ゲノム編集技術により、バクテリオファージのテールファイバー・タンパク質の改変を介したバクテリオファージの宿主域の拡大と殺菌力の亢進、ならびに、主要な病原性遺伝子の除去を介した安全性向上を実現し、皮膚感染実験で、この改変ファージが野生型ファージに対して細菌負荷を減少させることを見出していた。
研究グループは今回、GFPを遺伝子導入したS. aureus株を樹立し、バイオフィルムを形成したに対するS. aureusに対する効果を、バンコマイシンおよびホスホマイシンの効果と比較した。
- In vitro:定性的蛍光分析において、浮遊性S. aureusはバンコマイシンに感受性を示したが、バイオフィルムを形成したS. Aureusは高用量のバンコマイシンに対して耐性を示した。一方で、ホスオマイシンは抗バイオフィルム性を発揮し、改変ファージはそれを上回る抗バイオフィルム性を示した。また、定量的分析は、改変ファージがMOI ~10にてバイオフィルム感染をクリアすることが示した。
- In vivo:骨髄炎と軟部組織感染症のラットモデルに、改変ファージまたは改変ファージとホスホマイシンをアルジネート・ハイドロゲルで送達したところ、改変ファージは骨髄炎を軽減する効果を示さなかったが、軟部組織感染症には高用量のホスホマイシンと同レベルの効果を示した (ラットモデル実験について原投稿 Fig. 1引用下図参照)。


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