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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "CRISPR/Cas9 interrogation of the mouse Pcdhg gene cluster reveals a crucial isoform-specific role for Pcdhgc4" Garrett AM [..] Weiner JA, Burgess RW. bioRxiv. 2019-08-19. >  PLoS Genet. 2019-12-26.
  • 哺乳類のPcdhg遺伝子クラスタは、22種類の可変エクソンと3種類の共通エクソンで構成され、神経細胞の生存と神経回路形成に必須な細胞接着分子γ-プロトカドヘリン (γ-Pcdhs)をコードしている。
  • Wayne State University、University of Iowaならびに Jackson Laboratoryの研究グループは今回、Pcdhgにおける22種類の可変エクソンを同時に標的するプール型CRISPR/Cas9によるindelそしてまたは大規模な欠失やゲノム再編成を介して1種類から21種類のアイソフォームがノックアウトされた (アイソフォームの多様性を減じた)26種類のマウス系統を作出し、各アイソフォームの機能切り分けを試みた (Pcdhgの構造とsgRNA標的など原論文 Figure 1引用下図参照)。Pcdhg isoform diversity
  • 5種類の変異系統の解析から、出生後の生存と多くの神経細胞のサブセットの生存には唯一Pcdhgc4にコードされているγC4が必須であり、アイソフォームの多様性は必須ではないことが明らかになった
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