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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Genetic manipulation of cell line derived reticulocytes enables dissection of host malaria invasion requirements" Satchwell TJ, Wright KE [..] Baum J. Nat Commun. 2019-08-23.
  • U. Bristolと Imperial College Londonなどの研究グループは今回、不死化ヒト赤血球細胞株Bristol Erythroid Line Adult (BEL-A) からin vitro分化した網状赤血球に、マラリア原虫Plasmodium falciparumが侵入し、分化することを見出した。
  • その上で、CRISPR-Cas9による受容体のノックアウト実験と、レンチウイルスを介した野生型受容体とその短縮型の発現実験に基づいて、P. falciparumの侵入にベイシジンの細胞質内ドメインが必須であり、シクロフィリンBが必須ではないことを同定し、BEL-Aからはじまるこの実験系が、マラリア原虫感染機構の解明に有用であることを示した。
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