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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

2025年02月

 AccurEdit Therapeutics社のプレスリリースによれば、同社のヘテロ接合性家族性高コレステロール血症に対するin vivo CRISPR-Cas療法であるART002が、臨床試験において90%以上のPCSK9ノックダウンと最大70%のLDL-C低下を達成し、脂質ナノ粒子送達を用いた単回投与により …
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[注] ファイロダイナミクス (phylodynamics)  生物の単一細胞の系統関係を解析することは、発生を促す基本的な細胞動態を理解する上で極めて重要である。CRISPR技術をベースとする動的細胞系譜追跡 [dynamic lineage tracing:Development, 2019] は、ゲノム編集とシーケン …
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 ロシアの研究者らは、SpCas9-HF1-plusとAsCas12aに最適化されたガイドRNAを用いることで、オフターゲット効果を検出することなく、60~72%のCCR5ノックアウト効率を達成した。バイオインフォマティクスに支援されたgRNA設計は標的部位の切断を改善し、HIV遺伝子治療の潜在 …
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 抗CRISPRタンパク質(Acr)は細菌やアーケアのCRISPR-Cas免疫防御を阻害するが、既知のAcrのほとんどはCasヌクレアーゼとcrRNAのRNP複合体に作用する。ドイツの研究チームは今回、Riemerella anatipestifer 由来のAcrVIB1が、Cas13bをcrRNAのシンクへと変換し、CRISPR免疫 …
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 転移性去勢抵抗性前立腺癌(castration-resistant prostate cancer: CRPC)に見られる変化において、アンドロゲン受容体(AR)遺伝子座の増幅が、最も頻度が高い。最近、ARのエンハンサーがAR遺伝子本体と共に増幅され、AR転写の増加とアンドロゲン除去療法に対する抵抗性 …
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