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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

2025年03月

 プログラム可能でDNAとRNAの双方を標的可能な一連のCRISPR/Cas 遺伝子編集システムが遺伝子型と表現型の因果関係の同定に革命をもたらし、遺伝子治療と細胞療法を変革している。 腫瘍学の分野では、CRISPR/Cas9、Cas12、および Cas13 により、細胞・オルガノイド・マウス …
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 制御性T細胞(Treg)を発見した阪大免疫学フロンティア研究センター/京大医生物学研究所の坂口 志文教授が率いる研究チームの最新の成果が3月26日付でNature 誌から刊行された。[注] 詳細な日本語解説が阪大免疫学フロンティア研究センター (IFReC)からリリースされている …
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 食糧安全保障にとって重要な世界的作物である小麦は、気候変動と人口増加による課題に直面しており、将来の生産には収穫量の向上が不可欠となっている。植物の成長と発育に重要な転写因子として、植物に特有なWUSCHEL 関連ホメオボックス (Wox 遺伝子) が知られている。 …
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 CRISPR-Cas12a は、ガイドRNA (crRNA) に誘導されて標的のdsDNAをシスで切断し、続いて、トランスで非特異的に ssDNA を切断し、この標的dsDNAは、トランス切断活性(コラテラル活性)のアクチベーターと呼ばれる。標的dsDNA切断の活性は、さまざまな生物のゲノム編集に利 …
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 テキサス大学オースティン校とカリフォルニア大学リバーサイド校の研究チームは今回、コンパクトな Cas12a内のRループ形成によって標的DNAの認識とヌクレアーゼ活性化が実現する構造基盤を明らかにすること目的として、クライオ電顕法により、野生型 Acidaminococcus sp. C …
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