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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

2025年10月

 CRISPRーCasシステムの標的認識能力やトランス切断活性(コラテラル活性)をベースに、核酸にはじまる生体分子や微生物の高感度な検出を可能にするCRISPR Dxの分野が急速に拡充されてきた。しかし、これまで最も広く採用されてきた蛍光標識シグナルを読み出しとするCRISPR …
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 50種類以上のリピート伸長疾患が同定されており、ロングリードシーケンシングはこれらの疾患の診断における新たなマイルストーンとなっている。これらの大きな成果にもかかわらず、病理学的文脈における短いタンデムリピートの包括的な特性評価は、モチーフの複雑さ、高いG …
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 染色体転座によるKMT2A 遺伝子の再構成が関与するKMT2A-r急性白血病患者では、t(4;11)(q21;q23) の染色体転座が頻繁に診断される。野生型KMT2AとAFF1のタンパク質複合体の機能については多くの知見が得られているが、疾患の発症および進行のごく初期段階における2つの融合 …
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 華南理工大学の研究チームは、ターゲット結合アームとPadlock結合アームを介して、ターゲットおよびPadlockと相互作用する補助的DNA(assistant DNA: ADNA)、および、ローリングサークル増幅(RCA)とCRISPR-Cas12aを橋渡しするPadlockを設計し、lineaer RCA法をRCAサイク …
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 タンパク質を標的とするがん治療法に対して, マイクロRNA(microRNA; miRNA)を標的とするがん治療法には、迅速な開発を期待できる核酸配列特異的であることと、個々のmiRNAが複数の細胞経路に影響を及ぼすという特徴がある。前立腺がん(prostate cancer: PCa)においても …
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