crisp_bio

科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Suppression of unwanted CRISPR-Cas9 editing by co-administration of catalytically inactivating truncated guide RNAs" Rose JC, Popp NA [..] Maly DJ, Fowler DM. Nat Commun 2020-06-01.

 UWとUC Berkeleyの研究グループは今回、CRISPRシステムによるゲノム編集において、sgRNAsと共に短縮し不活性化したdead RNAs (dRNAs)をデリバリーすると、オンターゲットでの編集効率を損なうことなく、オフターゲット・サイトでの編集を排除できることを示した (Fig. 1引用左下図参照)。
dRNA1
 また、dRNAsは、HDRを介して修復されたオンターゲット領域の再切断も排除し、ひいては、オンターゲットへのindelsを排除し、スカーレス・ノックインを実現した (Fig. 6引用下図参照)。この手法は多重化可能であり、高精度版Cas9 (eSpCas9, Cas9-HF1, or HypaCas)にも適合する。以上、HEK293T細胞とU2OS細胞、および、誘導性Cas9 (iCas9)を利用してhESCで実証。
dRNA2

[*] 記事タイトルは、三国志の「死諸葛走生仲達」の逸話に倣った超訳
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