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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Efficient Multiplex Genome Editing in Streptomyces via Engineered CRISPR-Cas12a Systems" Zhang J, Zhang D [..] Liang S, Luo Y. Front Bioeng Biotechnol 2020-06-30

 2020-07-10 5.23四川大学華西医院の研究グループは、ストレプトマイセスの中にCRISPR-Casシステムによるゲノム編集が有効ではない菌株でのゲノム編集を実現することと、GC含量が高いゲノム上の標的可能な領域を広げることにつながるPAMの拡張を目的として今回、Francisella novicida由来のCRISPR-Cas12a (FnCas12a)の改訂版を3種類作出した[Figure 1引用右図参照]。いずれも、相同組換修復 (HDR)を介して、標的領域の削除、部位特異的変異誘発と挿入を実現 するが、それぞれに以下のような特徴を備えている:
  1. FnCas12a1: traオペロンの活性化因子をコードするtraJ遺伝子を伴いFnCas12aよりも形質転換効率が高く、形質転換効率が低い菌株に適している; SpCas9ゲノム編集が有効ではないStreptomyces hygroscopicusに有効; TTN PAM
  2. FnCas12a2: ターミネーターをB1006からoopへ替えることでFnCas12a1よりも編集効率が高く大きな断片 (21.4-128 kb)の削除と多重遺伝子の削除に有用;TTN PAM
  3. FnCas12a3: FnCas12a2のFnCas12aを先行研究 [*]で開発していたFnCas12a EP16変異体に替えることでGC含量が高いストレプトイセスへに向けてPAMをTTNから、YN (Y = C/T), TACおよびCAAへと拡張 [*Fn12Casaへの導入変異はN607R/K613V/N617R/K180S/K660R/D616N: "Improved CRISPR-Cas12a-assisted one-pot DNA editing method enables seamless DNA editing" Wang L, Wang H [..] Luo Y. Biotechnol Bioeng 2019-02-11.]
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