[出典] "A scoutRNA Is Required for Some Type V CRISPR- Cas Systems" Harrington LB, Ma E [..] Doudna JA. Mol Cell 2020-07-08.
CRISPR-Cas12c/dタンパク質は、ゲノム編集と核酸検出に広く利用されているCas12aやCas9との相同性が低く、Cas12c (C2c3)とCas12d (CasY)のDNA切断活性とゲノム編集活性はこれまで直接には確認されてこなかった。
Jennifer A. Doudnaらの研究グループは今回、短い相補的非翻訳RNA (short-complementarity untranslated: scoutRNA)がcrRNAと協働することで、Cas12dを介したDNA切断が可能になることを発見した。
- このscoutRNAは、CRISPR-Cas9と一部のCas12ヌクレアーゼが必要とするtracrRNAsと二次構造を異にしていることを同定した。また、保存されている活性に必須な5ヌクレオチド配列を同定した [Figure 4参照]。
- Cas12cについては、scoutRNAがcrRNA誘導DNA認識に加えて、pre-crRNAの成熟に必須の補因子であることを同定した。
- Cas12c/dシステムでは、CRISPR-Cas遺伝子座のサブセットにコードされている第3の転写物であるscoutRNAによって、リボヌクレアーゼIIIを含む宿主因子を介することなく、バクテリアの獲得免疫応答が成立する。[Figure 6にCRISPR-Casの他のタイプのCRISPR-Casシステムの比較図: Cas12c (V-C)とCas12d (V-D); Cas9 (II)およびCas12b (V-B)とCas12e (V-E); Cas13 (VI)とCas12a (V-A)]
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