[出典] CRISPR C-to-G base editors for inducing targeted DNA transversions in human cells. Kurt IC, Zhou R [..] Grünewald J, Joung JK. Nat Biotechnol 2020-07-20.
[関連crisp_bio記事] 2020-07-22 天津グループ、C-to-AとC-to-Gのトランスバージョン変換を実現
[関連crisp_bio記事] 2020-07-22 天津グループ、C-to-AとC-to-Gのトランスバージョン変換を実現
CBEとABEによって塩基のトランジッション (ピリミジン塩基間またはプリン塩基間の変換)が実現し、その応用も広がっている。Joungグループは今回、目的外の変換を抑制しつつ効率よくトランスバージョン変換 (ピリミジン塩基とプリン塩基の間の変換)の一種であるC-to-Gを実現する塩基エディターをBE4max [1-2]をベースとして開発した。CGBE1とminiCGBE1である。
- CGBE1は、BEmaxからC-to-T変換効率を高めるために必須であったウラシルDNAグリコシラーゼ(UDG)阻害剤であるUGIを除去し、Escherichia coli 由来ウラシルDNA N-グリコシラーゼ (eUNG)を加え、また、rAPOBEC1デアミナーゼをRNAとDNA双方のオフターゲット編集を抑制するR33A変異体 [3-4]に差し替えた構成 'eUNG-BE4max(R33A)∆UGI'である。
Figure 1に、BE4maxとBE4maxをベースとして段階的に展開した5種類の計6種類の塩基エディターの構成と、HEK293T細胞の6遺伝子におけるプロトスペーサーのPAMの最も遠位から4-8 ntの範囲内のCのT/A/Gへの変換または無変換と削除への編集頻度が対比されている。 - CGBE1は、HEK293T細胞の25遺伝子のうち14遺伝子において20%以上の変換効率を達成し、ATリッチな領域で特に高い変換効率を示した。また、4-8 ntのうち6 ntに位置するCに対して高い変換効率を示した。
- miniCGBE1はCGBE1からeUNGドメインを削除した構成であり、C-to-G変換効率は25遺伝子の平均値で14.4%から13%へと低下したが、CGBE1比べて、より小型であり、標的部位でのindel抑制が見られた。
- BE4maxと比較した場合、CGBEsはのオフターゲットDNA編集は低頻度であった。
- CGBEsは、SpCas9をSpCas9-NGとSpCas9-VRQRに差し替えても高機能なC-to-G変換エディターとして機能した。
- プライムエディター [5]との比較:CGBE1とminiCGBE1の変換効率は、PE2ならびにPE3に優った (HEK293T, K562, U2OSおよびHeLa細胞において比較)。
参考crisp_bio記事
- CRISPRメモ_2018/05/30 - 3 [第1項] 塩基エディターBE4とABEを、BE4max/AncBE4max/ABEmaxへと強化
- 2017-09-25 塩基編集法(BE)第4世代へ:BE1, BE2, BE3からBE4へ
- 2019-04-19 塩基編集ツールCBE (rAPOBEC1)とABEは、DNAを編集する間に、RNAも編集する
- 2019-09-03 DNAの一塩基編集ツール (CBE/ABE)のRNA編集抑制の実現と、CBE/ABEの"self-edit"検証
- 2019-10-22 David R. Liuグループからプライムなゲノム編集法 - BEsに続くPEs
2020-07-22 天津グループ、C-to-AとC-to-Gのトランスバージョン変換を実現
http://crisp-bio.blog.jp/archives/23679377.html
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