[出典] Bidirectional titration of yeast gene expression using a pooled CRISPR guide RNA approach. Bowman EK [..] Alper HS. PNAS 2020-07-20. 

　酵母代謝モデルiTO077の969遺伝子のプロモーター領域を埋め尽くす (tiling)sgRNAsのライブラリーにCRISPRi (dCas9-Mxi1)またはCRISPR (dCas9-VPR)を組合せ、その結果をNGSで解析することで、関心のある代謝経路を調節する遺伝子の同定と、その結果に基づく代謝経路改変とを実現した。
  • 本手法により、関心のある遺伝子のノックアウトまたは過剰発現の二者択一ではなく、アナログ的な遺伝子発現調節が実現し、目的にあわせた最適な遺伝子発現レベルのセットを知ることが可能になった。
  • 代替炭素源 (グリセロールとガラクトース)での酵母増殖の亢進と、ベタキサンチンの増産を実現した。