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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] Ex vivo editing of human hematopoietic stem cells for erythroid expression of therapeutic proteins. Pavani G [..] Amendola M. Nat Commun 2020-07-29

 Genethonを主とするフランスの研究グループは今回、ヒトHSPCs (造血幹細胞・前駆細胞)において、CRISPR-Casにより治療用タンパク質の遺伝子を、内在α-グロビン・プロモータの制御下にノックインすることで、標題を実現した。
  • 改変したHSPCsに由来する赤芽球は、想定した一連の活性な治療用タンパク質を分泌した (血友病Bで欠乏している第IX因子; ライソゾーム蓄積症で欠損している酵素)。
  • 改変したHSPCsは移植したマウスにおいて、長期間にわたり再増殖し多分化能を維持した。スクリーンショット 2020-07-30 19.45.11
  • 本手法は、血友病と代謝異常を含む疾患の治療に展開可能である。
  • [参考] ライソゾーム酸性リパーゼの例 [Fig. 5から右図へ引用]
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