[出典] Electrosprayed Alginate Nanoparticles as CRISPR Plasmid DNA Delivery Carrier: Preparation, Optimization, and Characterization. Alallam B [..] Doolaanea AA. Pharmaceuticals (Basel) 2020-07-22.

 International Islamic U. MalaysiaとAlfaisal U.の研究グループは、Cas DNAとgRNAの2種類のプラスミドの溶液にアルギン酸ナトリウム水溶液を加え、エレクトロスプレーを介して、CRISPRシステムを標的細胞へ送達可能とするANG-NP法を開発した。
  • 溶液の濃度を含むエレクトロスプレーの条件を調節することで、平均サイズ 228 nm, ゼータ電位 -4.22 mv, のナノ粒子を封入効率 99.0%で実現した。
  • HepG2細胞内に導入した外来遺伝子 (GFP)をモデルとして、GFPを標的とするCRISPRシステム送達2日後にGFPの蛍光強度が半減することを確認した。
  • 一方で、indels誘導効率は3.37%にとどまり、キトサンなどのカチオン性分子で被覆するなどの改良が必要なことも明らかになった。