[出典] Csx3 is a cyclic oligonucleotide phosphodiesterase associated with type-III CRISPR-Cas that degrades the second messenger cA4. Brown S [..] Lawrence M. JBC 2020-08-21. https://dx.doi.org/10.1074/jbc.RA120.014099[構造情報] PDB-6VJG https://pdbj.org/mine/summary/6VJG: Csx3-I222 Crystal Form at 1.8 Angstrom Resolution

 タイプIII CRISPR-Casシステム [1]は、Cas10 HDドメインによる転写進行中のssDNA分解、Csm3/Cmr4ドメインによる標的転写物 (RNA)の分解に加えて、第三の核酸分解機能を備えている。Cas10 Palmドメイン活性化, 環状オリゴアデニル酸 (cOA)合成, cOAのCARFドメイン結合, Csm6/Csx1のHEPNドメインの活性化を経て非特異的なRNA分解 (コラテラルRNA分解)、を誘導する。すなわち、cOAは二次情報伝達分子として機能する。

 宿主細胞にとってリスクとなるコラテラルRNA切断の制御機構については、University of St AndrewsのJ. S. Athukoralageらが、精力的に研究を進め [2-5]、Casタンパク質Csx3がコラテラルRNA切断活性のキル・スイッチであることをeLife 2020-06-29に発表 [5]していた。

 今回、Montana State Universityの研究グループも同様に、Csx3がcA4を分解する環状オリゴヌクレオチドに対するホスホジエステラーゼとして機能するコラテラルRNA切断活性のキル・スイッチであることを示し、その構造基盤を論じた。

[crisp_bio注] 両論文とも投稿は2020年4月
  • AthukoralageのCsx3論文: 投稿 2020-040-06; 受理 2020-06-28; 出版 2020-06-29
  • Brown論文: 投稿2020-04-28; 受理 2020-08-24; 出版 2020-06-29 (AthukoralageのCsx3論文は引用されていない)
  • crisp_bioでは、両論文のCsx3のキルスイッチの分子機序モデルの比較までには至っていない。
[参考crisp_bio記事]